【ロッキー】観ればハートが熱くなるボクシング映画の傑作
誰でもハートが熱くなる映画ってあると思うんですが、
僕はベタだけどロッキーを見ると血がたぎってきます。
プロボクサーとして10年経っても芽が出ず、
わずかなファイトマネーの足しにするために
高利貸しの借金取り立ての仕事で生計を立てるロッキー・バルボア。
ペットショップ店員で親友の妹であるエイドリアンに恋心を抱いているが
なかなかデートに誘うこともできない悶々とした日々が続いていた。
そんなある日、
世界チャンピオンのアポロの対戦相手が
ケガで試合に出られなくなり、
その代役として無名のボクサーにチャンスを与えようと、
ロッキーに白羽の矢が立つ。
アポロとの試合に全力を尽くそうと立ち上がる。
エイドリアンと付き合い始めたロッキーは、
自分自身がただのゴロツキではないことを証明するために、
運命のリングに上がる。
ロッキーはスタローンが本人が脚本を担当しています。
作品のヒントとなったのが、
モハメド・アリvsチャック・ウェプナーの世界ヘビー級タイトルマッチ。
当時最強で誰が見てもアリが勝つと思われていた試合で、
ウェブナーが負けはしたものの、
予想外の大健闘をしたのに触発されて、
スタローンは3日で脚本を書き上げたのだそうです。
スポーツの試合が人の運命を変えることってあるんですえ。
その背景には当時、売れない俳優だったスタローンが
自分自身とチャック・ウェブナーを重ね合わせて書いたものでしょう。
この作品が心を打つのは、
スタローンの思いが作品の中にあふれているからだと思います。
実際、脚本を持ち込んだプロダクションでは、
高額の脚本料を出す代わりに、
当時の大スターたちをキャスティングする条件を提示してきましたが、
スタローンはあくまでも
自分自身が主役を演ずることにこだわったようです。
その結果、現在の形で作品ができあがりました。
まあ、それは当然といえば当然で、
そりゃあ、自分が目立ちたいというのが俳優の本能でしょう。
映画の中で、チャンピオンのアポロが、
アメリカンドリームを現実にするチャンスを与えようとしますが、
スタローンにとっても、
まさに、アメリカンドリームが現実になったわけです。
何と言っても圧巻なのは映画後半の試合のシーン。
スタローンがまさに身体を張ってボクシングをしていて、
しかも、ノーガードで殴られ続けながらも、
最後まで戦い続ける姿にはやっぱり胸を打たれます。