【マッドマックス 怒りのデス・ロード】見どころは車やバイクがぶつかり合うバトルシーン!
「マッドマックス4 怒りのデス・ロード」は
メカとバトルが大好きな人には
たまらない世界観が満載の映画です。
マックスは第1作で妻と子供を
暴走族の手で殺されて報復し、
その後、V8インターセプターという車を駆って
荒廃した世界の中をさまよい続ける元警察官。
でも、3作目までのストーリーがわからなくても、
この作品からいきなり楽しめるので、まったく心配いりません。
そのマックスが荒野のど真ん中にいるところを、
その辺り一帯を支配するイモータン・ジョーの部下たちに拉致されて、
ジョーの拠点があるシタダルという砦に連れて行かれる。
ちょうどその時、
ジョーの軍団の女性隊長であるフュリオサが、ガソリンの取引を装って、
大量のガソリンとそれを運ぶウォーリグと呼ばれるトレーラーに、
ジョーの5人の妻を載せて、「緑の地」を目指して逃走します。
フュリオサの裏切りを知ったジョーは、
ガソリンと女たちを取り戻すために、
自ら軍団を指揮してフェリオサたちの追跡を始める。
マックスは戦闘員が怪我をした場合に輸血するための「輸血袋」として、
軍団の車両の先頭部分に縛り付けられて追跡に同行するはめになる。
なんとか軍団の車から脱出したマックスは、
フュリオサたちと行動を共にすることになり、
ジョーたちとの熾烈なバトルが始まるのだった…。
映画の見どころはやはり
荒野を疾走するガソリンを積んだトレーラー「ウォーリグ」と
追いかけてきたジョーの軍団とバトルを繰り広げるシーン。
何と言ってもまずはそれでしょう。
ていうか、それを見るための映画です。
映画全体もほとんどがバトルの場面で埋め尽くされています。
軍団が仕掛けてくる攻撃に、
本当に紙一重、危機一髪でかわしたり、あるいはやられてしまったりするのを、
とにかくヒヤヒヤ、ドキドキしながら目が釘付けにされます。
見る人を飽きさせずに2時間以上引っ張るという力技が、
とにかくすごいです。
大体、映画の舞台となっている場所は、
もともとの設定としては第一作と同じオーストラリアなんだろうけれど、
時々、木が生えているのを見かけるくらいで、
あとは全くなんにもない、ただひたすら土と泥ばっかりのシーンなので、
これは地球というよりも、どこの惑星なんだというツッコミたくなるくらい。
スターウォーズでも出てきそうな感じの場所だったりします。
バトルの舞台としては、これ以上ない最高の場所でしょ。
撮影されたのはアフリカのナミビアという国なのだそうです。
ちなみにナミビアという国名のもとになっている「ナミブ」という言葉は、
現地語で「何もない」という意味だそうで、確かに何もない。
日頃、ビルとコンクリートばっかり眺めている自分にとっては、
まさに文字通りなんにもない別世界です。
そもそも第一作の段階では、
まだ街があって人がいる、地球上のどこかだったのが、
2作目、3作目になるに従ってそれが怪しくなり、
4作目でコレかい!?という奇想天外な感じが
このシリーズの面白さというか魅力でもあると思います。
トラックだかトレーラーだか
バトル仕様の車両がわんさか出てきて、
金属の塊がガシャンガシャンとぶつかり合いながら、
それでも目的地までひた走るという状況に、
血湧き肉躍りながら時間がフルスピードで過ぎていきます。
映画の舞台が現実離れしているんだから、
登場人物や戦闘方法だって常識破りでいいじゃないかという
ぶっ飛んだところもこの作品の面白さだと思います。
ジョーたちの攻撃も銃弾だけではなく、
走り高跳びのポールをもっと長くしたような棒の上に戦闘員がつかまって、
それをしならせながらウォーリグに襲いかかるという、
奇抜な襲撃方法を披露していて、
いったい誰がこんな戦闘方法を考え出したんだと、
ついつい感心してしまいます。
そして何よりも、
先頭車両のフロントグリル部分に
火炎放射器のように火を噴くギターを持った男が立ち、
爆音で弾きまくるというのが最高にロックというのか、
あるいは、どこまでアホな映画なのかと呆れ果てて、もう大好きです。
映画館で爆音上映を見られなかったのが、
とっっっっっっっっっても残念!