【キャリー(リメイク版)】クロエ・グレース・モレッツはホラーと相性抜群!?

リメイク版ってどうしても元の作品と比べて、
どっちが良かったとかいう話になっちゃいますよね。
それで、このリメイク版の「キャリー」については、
旧作のキャリーをまだ観ていない方なら
かなり楽しめる映画なんじゃないかと思います。

映画のリメイクってやっぱり
「俺が作れば前よりずっと面白くなるぞ」っていう思いがないと、
あんまり意味ないという思うんですよね。

とくにホラー映画のリメイクだったら、、
旧作よりも新作のほうが圧倒的に怖くなってチビってしまうとか、
前よりもずっと面白くなるというのがないと、
なんでわざわざ前よりつまんないのをあえて作るの?
というブーイングが当然出てくると思うんですけれど。

そうならないように、当然このキャリー2013年版も
旧作を圧倒する内容にしようと思ったからこそ、
リメイクに挑戦したのだと思います。

ちがうのかな?

ストーリーはほぼ76年版と同じです。
冒頭の母親がキャリーを出産するシーンは旧作にはなかったけれど、
それ以降のストーリーは旧作を覚えている人であれば、
新作も抵抗感なく観られると思います。

どこが変わったかと言うと、
旧作でちょっと説明不足な点を強調したという点が、
たぶん一番変わったのだと思います。

たとえば、
スーという女の子がいじめに加担していたのだけれど、
本当は後悔していて、
キャリーがプロム(学校のダンスパーティ)に参加できるように、
ボーイフレンドのトミーに対してキャリーを誘うように仕向ける点を、
よりはっきりと説明しています。

スマホでいじめの動画をSNSでアップするところとか、
旧作にはなかったような演出を
今の時代に合わせてちょろっと入れています。、

キャリーをいじめた張本人のクリスに対する復讐という点が
元キャリーではあっさりしている感じですが、
新キャリーではそこをより強調して描いている点が違います。

キャリーは超能力が使えるようになるのだけれど、
元キャリーの場合には、
初めて経験した生理現象に対してキャリーが
違和感というか怖いという感情を持っているのと同じように、
自分自身の超能力に対しても何か恐ろしい力をもっていることに、
危うさを感じている点があると思います。
「自分には得体の知れない力があって怖い」的な。

それに対して新キャリーでは
「やった、超能力が手に入った、ラッキー!」みたいな感じが
感じられなくもないです。

そして、元キャリーのほうは
プロムの場で能力が暴発というか、暴走している感じで、
能力をキャリーが抑えきれないという感じになっていて、
そこが怖さの源泉なんだけれど、
新キャリーでは超能力を使いこなしちゃっている感が強いです。

使いこなしてしまったら確信犯的な要素が強くなって
逆にその力を抑えきれない主人公が悪い!
っていうふうな見方もできるように思うんだけれどどうでしょうか。

それで、元キャリーと新キャリーのどっちが怖いかと言うと、
僕は元キャリーの方がやっぱり怖いような気がします。
それは、撮影とか演出のせいもあるかもしれないけれど、
やっぱり、シシー・スペイセクという女優の存在が怖いのだと思います。

新キャリーのクロエ・グレース・モレッツは
「世界で最も美しい顔」で毎年上位にランクインするほどなので、
あんまりいじめられっ子役な感じではないですよね。

今どきのホラー映画だと、
ストーリーとか演出で怖さを出していくという点以上に、
CGなどで効果的な表現ができているかと言うと、
なんかそうでもなくて、どうも中途半端。
トミーもカッコいいかというとそうでもないし。

いちばん最後のシーンも旧作の方が怖いかな。

刺激的なシーンはとにかくマイルドに
当たり障りなくしようという意図が
この作品にはあるような気がします。

といろいろ書いてきましたが、
旧作と比べるからあーだこーだいろいろ考えてしまうのであって、
先入観なく新キャリーを観たら面白く感じるのかもしれません。

逆に、先に新キャリーを見てから元キャリーを見ると、
元キャリーに対して物足りなさや説明不足を感じるかもしれないです。

主演をしたクロエ・グレース・モレッツは
この新キャリーに主演する前までに
スウェーデンのホラー映画「ぼくのエリ 200歳の少女」の
ハリウッドリメイク版である「モールス」で主演をしています。
他にも「キック・アス」「ヒューゴの不思議な発明」などにも出ていて、
ちょっとファンタスティックな映画のキャラクターが多かったようですが、
やっぱりモールスでのバンパイヤを熱演して評判がよかったのが、
キャリーに選ばれた理由だったのでしょうか?

そして、この「キャリー」で彼女は2014年のサターン賞
(SF、ファンタジー、ホラーなどのジャンルの映画に与えられる賞)で、
最優秀ヤングパフォーマンス賞を受賞しています。

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