【バードボックス】目隠しをしたままサバイバル!? Netflixオリジナルのサスペンス・スリラー

突然、目を開けると命がない状況に陥ったら

絶対目を開けるなといわれると、
ついつい目を開けたくなるのが人間の性だと思います。
でも、この映画では突然、目を開ければ命がないという状況に陥ることになり、
目を開けるとガチで命がなくなってしまうんです。
そんな時にどうやって生き延びれば良いんだろうか?

いきなりとんでもない状況に巻き込まれて、
さあどうする?という映画がこのバードボックスです。

目を開いた人は「何か」を見るんですが、
最後までその正体不明の存在そのものが映らないので
それが何なのか観客にも分からないけれど、
画面の中のパニックぶりや響き渡る音や叫びから、
何かとんでもないものだというのが伝わってきて、
見ている人は恐怖と不安に襲われてしまいます。

その状況から主人公たちがどうやってサバイバルするのかが、
この映画の見どころだと思います。

【原題】Bird Box【製作年】2018年【製作国】アメリカ【上映時間】124分
【監督】スサンネ・ビア【脚本】エリック・ハイセラー【撮影】サルヴァトーレ・トティーノ【音楽】トレント・レズナー、アッティカス・ロス
【キャスト】サンドラ・ブロック、トレヴァンテ・ローズ、ジョン・マルコヴィッチ

ある日、世界中で屋外にいる人たちが
突然自殺したり、錯乱したりする現象が発生し、
大パニックが起き始めます。
原因は正体不明の「魔物」とでも言うしかないような存在。
世界中、誰がどこにいても、
屋外で目を開ければその「何か」の存在が見えてしまい、
それを見てしまうと死んだり人間として終わってしまうという、
まさに逃げ場のない状況に陥ってしまいます。

主人公である画家のマロリーは妊娠中で、
妹と一緒に病院に検査に行きますが、
そこで突然パニックが発生して巻き込まれてしまいます。

結局、妹が犠牲になり、マロリーが見知らぬ民家に逃げ込むと、
そこには同じく逃げてきた数人がいて、
一緒に避難生活を送るはめになります。
果たして彼らはどうなるのか。マロリーの運命は?

前半はそんなストーリーなんですが、
実は作品のいちばん冒頭のシーンは、マロリーが2人の子供と目隠しをして
ボートで川を下るところから始まります。

ということは、妊娠中に逃げ込んだ「見知らぬ民家」で何があったのか、
そして、川下りをするまでの間にどんな出来事が起きるのか?
実際、川下りに至るまでのストーリーは緊張の連続で、
その先も、ハラハラドキドキが最後まで続きます。

マロリーたちは「何か」を見ないように目隠しをして逃避行しますが、
果たして彼らは無事に逃げ切ることが出来るのか。
そして、主人公たちが最後に行き着いた場所とはどこだったのか?

サンドラ・ブロックが目隠しをしてサバイバル

マロリーは根っからのアーティストで、
世界中で起こっているパニック現象も知らず、
自分のお腹の中の子供の性別にもあまり興味がない、
まさに浮世離れした女性です、映画が始まったあたりまでは。

そんな人物がこの事件によって、
いきなり現実世界に引きずり込まれて、
サバイバルをせざるを得ない状況になります。

この映画の見どころはやっぱり、
目隠しをしたままどうやってサバイバルするのかということ。
そして、超困難な状況をマロリーたちは乗り越えることができるのか?

マロリーを演じているのがサンドラ・ブロックで、
主人公を演じた「ゼロ・グラビティ」でも
宇宙空間での事故から必死にサバイバルしていましたが、
「バードボックス」でも子どもたちを連れてサバイバルする演技には、
まさに鬼気迫るものがあります。

映画の前半で、逃げ込んだ家では、
そこにたまたま集まった人間同士でも葛藤やドラマがあり、そこも見どころです。
ジョン・マルコヴィッチが演じる性格の悪い頑固オヤジがいたりして、
現実問題、そんなヤツと一緒に過ごすはめになったら、
どうしようかとも思ってしまいます。

たとえば、地震や台風などで逃げ込んだ避難所に、
わけがわからない人がいたらヤダなと思います。
幸いにしてまだそういう経験はないですが。

パニックが発生するのに理由なんかない

ところで、原因も正体も不明の「敵」や「現象」が襲ってきて、
パニックになるアイデアで作られた物語ってけっこうありますよね。
ゾンビなんかも発生原因がわからないまま人間を襲ってくるし、
以前観た「ミスト」も正体不明の霧が街を襲って、
わけがわからないまま、いきなり危機的状況に陥っていました。

理解不能な現象に理由なんかないケースは多いわけだから、
巻き込まれる側はわけもわからないうちに、
とんでもない状況に陥ってしまうわけですよね。

だとしたら、むしろ理由もなくいきなり巻き込まれるという展開にしたほうが、
リアリティがあっていいということなのかも知れません。

理由がわからない、理不尽で不条理な状況に追い込まれて、
それでも立ち向かっていかないとサバイバルできないという
人生の現実を描いているということなのかもしれません。

今の新型コロナ禍だって同じようなものだと思います。

ちなみに、この映画の真似をして、
目隠しをして何かをする場面を動画にとってyoutubeにアップする
「バードボックス・チャレンジ」というのも流行りました。
僕は怖くてできません。

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