【ポルターガイスト】引っ越し先の家で起きる数々の超常現象。タイトルの言葉はこの映画から広まった

映画自体が呪われているような怖さ

スピルバーグが製作したホラー映画の不朽の名作で、
ポルターガイストという言葉自体も、
この作品によって世に知られるようになりました。

そして、何よりもこの映画を怖さを際立たせているのは、
出演した俳優や関係者が撮影後に次々と亡くなっていることでしょう。
とくに、キャロル・アン役を演じたヘザー・オルークが
3作目の撮影直後に他界したことは、
それこそ映画自体が呪われているような印象があり、
ホラー映画ファンのみならず多くの人々を慄然とさせました。

【原題】Poltergeist【製作年】1982年【製作国】アメリカ【上映時間】115分
【監督】トビー・フーバー【脚本】スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・グレイス、マーク・ヴィクター【撮影】マシュー・レオネッティ【音楽】ジェリー・ゴールドスミス
【キャスト】クレイグ・T・ネルソン、ジョベス・ウィリアムズ、ビアトリス・ストレイト、ドミニク・ダン、ヘザー・オルーク、ゼルダ・ルビンスタイン

映画の舞台となるのが、とある新興住宅地。
そこ家を購入した5人家族のサラリーマン一家が引っ越して、暮らし始めます。
ある夜、末っ子の幼いキャロル・アンが、
画面が砂嵐状態になっているテレビを相手に会話を始めます。
それが続いたある日、テレビから得体の知れないものが飛び出してきて、
家を大きく揺らし、飛び起きた家族たちを大いに不安がらせます。
翌日から椅子が動いたり、スプーンが曲がったりする
「ポルターガイスト現象」が起こり始めて、
奇妙な現象がエスカレート。
ついには、嵐の夜に長男が連れ去られてしまう事件が起きてしまいます。
父親のスティーヴは超常現象に詳しい博士に調査を依頼しますが、
自分の手に負えないと感じた博士は、
霊媒師のタンジーナに解決を委ねるのですが…。

怖い話のあるあるネタで恐怖が倍増

スピルバーグが製作に携わったこの作品では、
映像づくりにはSFXが駆使されていて、
スピルバーグが同時に制作していた「E.T.」の
2倍の製作費がかかっているんだそうです。

そのSFXを使ったシーンも見応えがありますが、
僕が怖いと思うのは、
やっぱりキャロル・アンが砂嵐状態のテレビに話しかけているシーンですね。
テレビの砂嵐って深夜に起こるイメージがあり、
何かが潜んでいそうでとても不気味です。
時々ほかのホラー映画でも使われていて、
「リング」の貞子も砂嵐の画面をきっかけに出てきますよね。

ちなみに、今どきのテレビだと砂嵐状態にはならないから、
地デジ放送しか知らない世代にはピンとこないかもしれませんね。

さらに、幼い子どもが家の中で、
目に見えない誰かと会話をしたり、
「あそこに誰かいる」と指さしたりするという話もよく聞きます。
そういう怖い話の「あるあるネタ」をうまく使って、
じわじわと恐怖を演出しているのが、
この作品のベースになっていると思います。

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