【キャビン】設定がわかると面白さ倍増!究極のホラー

湖の畔にある山小屋へバカンスに行った、5人の大学生に起きた惨劇。というと、何だよくあるいつものゾンビ映画のパターンじゃん。ところが、ありがちなホラーだと思ったら大間違い! とにかく最後まで観ることをオススメします。

この映画、とてつもない仕掛けがある、予想外の結末が待っているんです。

面白すぎる!

【原題】The Cabin in the Woods【製作年】2012年【製作国】アメリカ【上映時間】95分
【監督】ドリュー・ゴダード【脚本】ドリュー・ゴダード、ジョス・ウィードン【撮影】ピーター・デミング【音楽】デヴィッド・ジュリアン
【キャスト】クリステン・コノリー、フラン・クランツ、クリス・ヘムワース、アンナ・ハッチソン、ジェシー・ウィリアムズ

大学生の男女5人が週末を利用して、山の中にある湖のほとりの山小屋へバカンスに出かけます。

こう書くと、その後はもう観なくても内容が予想がついて、仲間が一人ずつ殺されていって最後に一人だけ残った女の子が助かるという、これはもうホラー映画の王道パターンじゃないですか。

確かに、途中まではありがちなパターン通りにストーリーが展開し、最初の犠牲者が出てしまいます。

ところが、途中からストーリーがパターンから外れはじめて、最後は予想もしなかった結末が待っているんですね。

予想外のストーリーの原因になっているのが、映画の冒頭から登場する、世界各地に拠点をもっている正体不明の巨大組織で、どうやら彼らがシナリオを作り、先端テクノロジーを駆使した大がかりな装置を使って、大学生たちの山小屋での運命をコントロールしようとしているのでした。

いったいこの組織は何なのか? 5人の若者の運命はどうなるのか?

ということで、ここから少しネタバレです。

この映画にはある設定があります。それは、まるで今まで作られた数々のホラー映画のような事件が、現実の事件として各国で発生している世界だということです。そして、その事件を生み出しているのが、この正体不明の世界的組織だということです。何だよ、お前らがやってたのかよ。

何のためにそんなことをしているのかというは、最後まで見てのお楽しみですが。

言ってしまえば「ゾンビ」も「死霊のはらわた」も「悪魔のいけにえ」も、「リング」も「呪怨」もすべてはこの組織がシナリオを描き、何も知らない一般人を巻き込んで起こした事件だったのです。それで、世界中で手を変え品を変えて事件を起こしてきたので、組織の施設内には、これまで映画に登場したようなあらゆるバケモノが収容されているわけです。

つまり前半はガチのホラー映画というよりは、大学生たちが湖のある山小屋で次々に殺されていくという、よくあるパターンの映画をわざと再現している、いわばパロディであり、お笑いのネタということです。後半のストーリーがパターンを外れた後は、またホラーになるんですけどね。

作品の最初のほうで、ストックホルムは失敗で、残ったのは日本とアメリカだというセリフが出てきますが、日本とアメリカはホラー映画が盛んですよね。

登場するシーンや映像なんかはガチで怖いんですけれど、途中でけっこう笑える場面やネタもあります。ちなみに、日本拠点の映像が合計2回、ちらっと登場しますが、その場面に出てくる映像が大爆笑する内容なので、必見です。前半は、ホラー映画の形を借りたコメディ映画なんじゃないかという気もします。後半は再びシリアスな内容になるんですが。

謎の組織の職員たちは、最初なぜかヘラヘラ笑いながらナメたような態度をとっていて、犠牲者たちが死ぬパターンについて賭けをしているんですが、その理由もわかってきます。つまり、自分たちが裏でシナリオを書いているという思い上がりがあるわけですね。ところがその一方で、自分たちが作ったシナリオで次々と人が死んでいくから、精神的にストレスが溜まってしまうので、だからギャンブルで気晴らしをしているわけです。そして、犠牲者たちが自分の意志で行動を選んでいるということにして、すべては運であり、職員たち自身の責任ではないということにしているわけです。

大学生が順番にやられていく作品なんか腐るほどあるし、ホラー映画ってもうあらかたパターンが出つくしたなかで、改めてどんなの作ろうかと製作者たちは考えたんだと思いますが、これは斬新な展開ですごく面白かったです。

きっとホラー映画に詳しい人なら笑いのポイントが満載なんだろうと思います。逆に、そんなに知識もなく、何も知らずに観た僕みたいな人でも楽しめました。

最後のほうで、なぜこの俳優が?!という意外な俳優が登場します。
それもお楽しみ。

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