【ハッピー・デス・デイ 2U】前作を上回る面白さ!突き抜けたジョークも満載で大笑い必至
ハッピー・デス・デイの続編です。
第一作めでは何度も殺されるのが女子大生のトゥリーだったんですが、この続編ではトゥリーの恋人であるカーターと寮で同室になっているライアンが、殺されるループにはまっています。
「エイリアン2」や「ターミネーター2」など、続編の面白さが第一作目を上回る映画ってありますが、この作品もその一つで、「ハッピー・デス・デイ 2U」はストーリーがパワーアップしています。ひょっとしたら「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズにも劣らないタイムリープ映画じゃないかと思います。
その「ハッピー・デス・デイ 2U」の感想・レビューです。
【原題】Happy Death Day 2U【製作年】2019年【製作国】アメリカ【上映時間】100分
【監督】クリストファー・B・ランドン【脚本】クリストファー・B・ランドン【撮影】トビー・オリヴァー【音楽】ベアー・マクレアリー
【キャスト】ジェシカ・ローテ、イズラエル・ブルサード、スラージ・シャルマ、サラ・ヤーキン
ある朝、自分のクルマの中で目を覚ました大学生のライアンは、学生寮の自分の部屋に戻ります。タイミングが悪いことに、寮のルームメートであるカーターが恋人のトゥリーといちゃついているところだった。
邪険に追い出されたライアンが、自分が所属する物理学研究室に行くと、研究仲間から実験中の装置がすごい結果を出したと言われる。ところが、仲間がチュロスを買いに行っている間にライアンが殺されてしまうのです。
死んだはずのライアンが目覚めたのが、その日の朝と同じクルマの中。そして、同じように部屋に戻るとやはりカーターとトゥリーがいちゃついている最中。ライアンの「デジャブ」みたいだと言う言葉にトゥリーが敏感に反応し、ライアンが殺人ループにはまっていることが発覚。
事態を解決してライアンを殺そうとする真犯人を見つけるために、彼らは犯人と思しきベビーフェイスのマスクを被った人物を捕らえる。そしてマスクを外すと、なんと現れたのは驚くべき人物だった。そして、これをきっかけにトゥリーは再び不思議な現象に巻き込まれていく…。
前作で何度も殺人ループにはまっていたトゥリーでしたが、なぜそんな現象が起きていたのか、今回はその原因が明かされます。実は男子寮でカーターのルームメイトであるライアンは、物理学の研究室に所属する優秀な学生で、仲間のサマーとドレーと一緒に開発している「シシー」という量子反応炉が、タイムループを起こす原因になっていたのです。
でも、まだ開発途中なので自分たちでも完全に性能が理解できていません。そのおかげで、またまたトゥリーがタイムループに巻き込まれてしまうのです。しかも、今回はパラレルワールドに飛ばされて話がさらにややこしいことに。そして悪いことに、学部長がこの研究に反対で装置を没収されそうになり、トゥリーはピンチに立たされます。
結局、トゥリーが事態解決のために自らが実験台になるのですが、そこからの展開がブラックなんだけど突き抜けたジョークがいっぱいで、とにかく笑えます。
笑える展開だけじゃなく、前作ではトゥリーが自分の性格を改めて、少しずつ生まれ変わっていくという、ちゃんとしたストーリーもあるのですが、今回は家族愛や男女の愛について、最後にトゥリーがどういう決断をするのか、ハラハラしてしまいます。
ライアンはアジア系の学生で、その研究仲間であるサマーとドレーはたぶんインド系だと思うんですが、物理学研究で画期的な発明をするところなどは、実際にインド人が理数系に秀でた人が多いという点で、アメリカでの研究事情を反映しているのかと思うと、そこも興味深いところでした。
そして、ラストでは「これはさらに第3作が決定か?」という展開になっていきます。最初から3部作という想定でスタートした企画のようです。実現するかどうかは未定みたいですが、監督や主演のジェシカ・ローテはやりたいと言っているみたいで、ファンとしては「3」が楽しみです。ちなみに実現したときのタイトルは、「ハッピー・デス・デイ・トゥ・アス」にすでに決まっているそうです。