【インセプション】他人の夢に侵入するスリリングな作品

潜在意識に侵入して極秘事項を盗み出せ

この映画でディカプリオが演じているゴブという人物は、
他人が夢を見ている間に潜在意識の中に侵入して、
そこから極秘情報などを引き出してくるスペシャリストで、
いわゆる産業スパイ的な仕事をしています。

そのゴブが日本人実業家のサイトウから依頼されたのは、
競争相手の会社を弱体化させること。
その手段として依頼されたのが、
競合相手の経営者・モーリス・フィッシャーの潜在意識に侵入して、
ある考えを植え付けることでした。

【原題】Inception【製作年】2010年【製作国】アメリカ、イギリス【上映時間】148分
【監督】クリストファー・ノーラン【脚本】クリストファー・ノーラン【撮影】ウォーリー・フィスター【音楽】ハンス・ジマー
【キャスト】レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ

タイトルのインセプションは、
考えやアイデアを潜在意識に「植え付けること」
という意味で使われているようです。

意表をついたユニークな世界観

この映画はまず他人の夢の世界に侵入するという
アイデアがユニークです。
しかも、その夢というのが
僕たちが普通に見ている現実離れした不条理なものではなく、
一見、ふだん生活している現実と見分けがつかないような世界です。

ゴブはこの不可能に近い仕事を可能にするために、
必要とされる各分野のスペシャリストを集めてチームを組み、
この難しい仕事に挑みます。
しかし、実はゴブには自分自身の仕事の成功を阻むような、
ある秘密が隠されていたのでした…。

その夢の世界も自由に設計ができて、
しかも、同時に何人も一緒に同じ夢の世界に入ることが可能です。
さらに、夢の中で夢を見ると、
もう一階層上の世界に入ることができる。

映画の中では、
こうした夢の世界の仕組みについて説明されているんですが、
パッと1回で理解するのがけっこう難しい。

見ているうちにだんだんわかってくるんじゃないかと思います。

夢の世界の中で、ディカプリオのチームと敵との
壮絶なバトルが繰り広げられるのですが、
その斬新な映像はまさに必見です。
さすが第83回アカデミー賞の
撮影賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞を受賞しているだけのことがあります。

ディカプリオはゴブ役を熱演していますが、
アカデミー主演男優賞とまでは行かなかったようです。

サイトウ役を演じるのが渡辺謙。
ハズキルーペのCMではちょっと残念な感じになっていますが、
この映画の中ではシブくてカッコいい演技をしていて、
「THE ハリウッド俳優」としての存在感を出しています。

ゴブの奥さん役のマリオン・コティヤールがとてもきれい!
ゴブの仲間でアリアドネ役のエレン・ペイジもチャーミングです。

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