【マネーボール】金がなければアタマを使え!弱小チームを勝たせるには!?
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弱小野球チームを立て直すためには?
僕は以前、 あるプロ野球チームのファンだったのですが、 そのチームがカネにモノを言わせて他チームの主力選手を引き抜き、 強力なチームを作ろうとしたものの、 そのもくろみに反して勝てなくなってしまうという、 無様なふるまいを繰り返したのに嫌気がさしてしまい、 プロ野球そのものをあまり見なくなってしまいました。
マネーボールはまさにそんな野球とカネをテーマにした映画。 でも、野球がそんなに好きではなくても とても楽しめる作品です。
その「マネーボール」の感想・レビューです。
【原題】Moneyball【製作年】2011年【製作国】アメリカ【上映時間】133分
【監督】ベネット・ミラー【脚本】スティーヴン・ザイリアン、アーロン・ソーキン【撮影】ウォーリー・フィスター【音楽】マイケル・ダナ
【キャスト】ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマン
メジャーリーガーとして大成することができなかった、 主人公のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、貧乏球団であるオークランド・アスレチックスのフロントとなります。彼を待ち構えていたのは、主力選手のフリーエージェントによる移籍でした。その危機を乗り越えて、ームを強くしようとするにも、 人気チームのように多額の契約金や年俸はもちろん用意できません。
そこで、ビリー・ビーンがとった策は、統計のスペシャリストを採用して、チームやトレード対象の選手たちの試合データを事細かに分析して、年俸は低くても活躍できる選手たちを集めて、試合に勝てるチームを作ること。果たしてその挑戦はどんな結果を迎えるのか?
カネよりアタマより闘争心
同名の小説を原作としたこの映画は実話をもとにしているようですが、頭の使い方次第で弱小チームがまったく変わるんだという点に、
とてもワクワクさせられます。そして、これって野球だけに限らなくて、いろんな分野に応用できるよねと、想像力というか妄想をふくらませてニンマリしたりできるのもこの映画の楽しみ方かなと思います。
ロシアで行われた2018FIFAサッカーワールドカップでは、対戦相手のチームや選手たちのデータや情報を事細かに分析して、対策や戦術を考えるスペシャリストが日本代表チームに同行したことが、ベスト16入りを果たした要因の一つだったことが話題になりました。今どきのスポーツ界では、データを駆使して戦うことがもはや常識となっているようです。
まあ、そうはいっても単にデータをもとに費用を抑えてチームを強くするっていう話だと、あんまりワクワクできない気がしますが、実際には主人公のビリー・ビーンのアツさこそがチーム躍進の原動力。
ビリー・ビーン役のブラッド・ピットが、負け癖のついたチームにカツを入れるシーンとか、なかなかカッコいいのですが、やっぱりデータだけじゃなくて、スポーツで勝つのに何より大事なのは闘争心だというのは、言うまでもないことです。
試合中のシーンでは、メジャーリーグのダイナミックでスピード感あふれるプレーを体感できて、見応えがありました。